病名一覧

イボ痔は肛門の奥に集まっている細かな静脈が拡大して膨れ、血液の流れが悪くなってウッ血を起こすことから始まります。
出血や肛門の脱出、時には強い痛みを伴います。便秘や下痢などトイレに座っている時間が長い事や、立ち仕事でも悪化します。
たまに症状が出る程度の時には座薬で乗り越えられますが、絶えず脱出したり出血するようになったら根本的治療をおすすめします。
◆根本的治療
手術をするようなイボ痔はほとんどの場合5年以上の歴史を持っており、固くハン痕繊維化しています。局部麻酔または部分麻酔でその部分を切除します。
手術はすべては外来で行うことができ、その日のうちに帰宅となります。手術後の2日間ぐらいはなるべく静かにしてましょう。

切れ痔(裂け痔)は肛門の皮膚の部分にできる裂け傷です。
便秘や下痢によるものでウンコがお尻の穴を通過するときに作る浅い傷が始まりです。
この部分は敏感な場所であるため傷口が小さくても強いジーンとした痛みを感じます。
傷口は小さいので出血は少ないのが普通です。最初は座薬で治ってきますが繰り返すことが多く、次第に肛門の穴が狭くなってきます。 こうなると便秘がますます強くなり悪循環となってしまいます。ここまで来てしまったものは早くに手術して肛門の穴の大きさを広げる必要があります。

特にダイエットによる便秘と下剤の多用による下痢を繰り返しているうちにひどい切れ痔になって来院する若い女性が多いのが特徴です。
◆根本的治療
初期の切れ痔は便秘や下痢をしないようにして、座薬を使ううちに傷口がふさがってきて症状はとれてきます。 繰り返している人、肛門が狭くなってきた人では傷の部分を含めて切除して肛門の大きさを元に戻します。
むしろ何回も辛い思いをしている人は手術で再発しないようにしてしまったほうがすっきりするでしょう。すべて日帰りの外来で行います。

痔瘻は肛門の中から壁のなかへ、便と一緒に大腸菌などの細菌が侵入し、化膿することによって始まります。 化膿はお尻の周りの筋肉内や脂肪組織のなかを進行し、モグラの巣のような膿のトンネルができ上がります。
この膿がお尻の周りに池のようにたまった状態を肛門周囲膿ようといい、早急に切開しなくてはなりません。 慢性になってしまった痔瘻は良くなったり腫れて悪くなったりを繰り返しながらだんだん成長して大きくなっていきます。
痔瘻は薬では絶対に治りません。早期のうちの手術なら簡単にすみます。
急いで肛門科を受診してください。
◆根本的治療
痔瘻の治療法の基本は膿が肛門の壁のなかに入る入り口を取り除くことです。
小さいものならば糸を通すだけまたは小さくその部分を切開すれば治ります。
大きくなったものは炎症の範囲を十分に開かないとあとで再発に悩みます。
しかしほとんどの場合入院の必要はありません。
十分に仕事に復帰するには1ないし2週間は必要ですがそれほど生活のリズムには影響しないようになってます。
痔瘻がん
痔瘻を長く放っておいた場合にそこから癌が発生することがあります。これを痔瘻がんといい診断がかなり難しく発見が遅れることもあります。
この場合は人工肛門になってしまうことを免れません。この意味でも痔瘻は放置しないで治してほしいと思います。

イボ痔がお尻の穴から飛び出したとき、すぐに戻しておかないと、ちょっとした拍子に肛門の筋肉が脱出したイボ痔をくわえこんで、 ギュッとその根元を締め付けてしまうことがあります。
くわえこまれたイボ痔は全体に血マメ(血栓)がいっぱいでき、さらに炎症も加わってパンパンに腫れ上がって、かたくなり、がまんできない痛みとなります。
小さいものは血栓性のイボ痔で薬で2週間ぐらいで治りますが、大きくなるとイボ痔のカントンとなり手で押しても戻りません。
早急に肛門科を受診してください。救急車で来る方もあります。
◆根本的治療
小さいものは血栓性のイボ痔で座薬をつけると、2週間ぐらいで治ることが多いですが、大きくなるとイボ痔のカントンとなり手で押しても戻りません。
早急に肛門科を受診してください。
麻酔をしてでっぱった部分をまずお尻のなかに戻します。数日後小さくなってから改めて根治的手術をします。

社会が高齢化するに連れて大腸癌が急速に増えてきています。
なかでも肛門に近い直腸、S状結腸が特に多く大腸癌の85%は肛門から50cm以内のところで発見されています。
気がつく症状は便にまじった少量の血液、粘液であり、時にはイボ痔の出血と間違えることがあるので注意が必要です。
また初期のガンはほとんどの場合症状がありません。
早期発見には大腸内視鏡による定期的な検診がきわめて重要です。
◆根本的治療
ポリープ内に癌が留まっている場合は外来で日帰りで内視鏡的に取ることができます。それ以上に進行してしまったものは外科的手術が必要ですが、 時には内視鏡を使って手術をすることもあり、なるべく患者さんの負担が少なくなるような工夫がたくさんなされています。入院期間もおおむね1ヵ月以内です。

大腸にできる茸状の突起物をポリープといいます。
小さい物は数ミリから大きくなると数センチを超えるものもあります。これらのなかには一定の割合でがん、またはがんの芽が含まれています。
但し、大きさと形だけでは必ずしもその性質を判断できません。必要があれば内視鏡の先から投げ縄をして採って顕微鏡で検査をしてその性質を判断します。多くの場合に外来で容易に採ることができますがやはり一種の手術ですのでその日はまっすぐ帰って静かにしていてください。
肛門に近い直腸のポリープは小指ほどの大きさになると、イボ痔の出血と勘違いするほど真っ赤な血が出ることがあります。痛みがないためイボ痔と間違えて長年放置している方も多いようです。簡単に切除することができますが早期に両性か悪性かの判断をすることが重要です。
◆根本的治療
大きくなったものは別としてほとんどのものは簡単に外来で切除します。入院の必要はありません。悪性の疑われるときは がんの治療に準じた方法をとります。

大腸の壁に薄いところがあり、腸内の圧力で外側に膨れて袋状にふくらむのを大腸憩室症といいます。
多くは無症状で治療の必要もなく生活も普通でよいのですが、便がそのなかにはまりこんで炎症を起こすと強い腹痛を起こします。
まれに出血や腸穿孔を起こして手術が必要になることもあります。
◆根本的治療
ほとんどの人は抗生物質の投与で症状はとれます。
再発することも多いのですが,その度に薬を飲めば治りますので定期的な検診を欠かさないようにしていただければ手術にならなくてすむことがほとんどです。

突然お腹が痛みだしてかなりの出血を伴う下痢が瀕回に起きます。
腸の壁を流れる血管がつまって腸の壁に酸素が供給されなくなり腸の壁が死んでしまうために起きる病気です。
緊急に内視鏡検査を行って診断を確定して絶食療法をします。多くは2週間ぐらいの点滴と食事療法で治ってきますが重症の場合は入院が必要です。まれに腸切除が必要な場合があります。

イボ痔が複数でき、肛門からの脱出を切り返していると、周りの正常な部分までも一緒に引きずり出してしまい、肛門全体がすっかり裏返しになって出てしまうことがあります。
お尻の穴がばらの花のような形になってしまいます。必ずしも痛いものではありませんがだんだん押し込むのにコツがあって本人しか押し込むことができなくなってきます。
こんな経験をするようになったら手術をしてお尻をすっきりさせたほうがよいでしょう。

直腸から始まって大腸全体に炎症が広がる病気に潰瘍性大腸炎とクローン病という病気があります。 血便や膿などの分泌物の混じった下痢状の便が1日に5~6回あって、発熱、全身衰弱、貧血などの症状を伴います。 大腸全体に広がると治すのが大変ですので、病気が直腸や大腸の一部にとどまっている初期の段階で徹底的に治す必要があります。
◆根本的治療
多くは食事療法と内服薬で改善してきます。
良くなったり、悪くなったりを繰り返しながらだんだんに快方に向かっていきますので根気よく治療を続けることが重要です。
手術で腸を部分的に取らねばならないことは比較的少ないです。
高津区、肛門科【高山クリニック】
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